昨日(2/10)、台湾の高金素梅(チワスアリ)の自宅、国会内や各地の事務所に警察(台北地検)による捜索が入ったというニュースが飛び込んできました。(*地方議員や秘書など18人が事情聴取されたという未確認情報もあります)
高金さんは、原住民選出の立法議員で、原住民“戦没者”の「靖国神社」合祀に抗議し、多くの原住民と共に何度も来日し、靖国神社において熾烈な抗議行動を展開した方であり、日本の右翼=好戦勢力も最も憎み、攻撃し続けている対象です。
また、今回の「高市発言」に対しても、真っ先に抗議声明を発し、日本による台湾侵略、植民地支配を痛烈に抗議しています。
日本のマスコミではまったく報じられていませんが、昨年の“合法的クーデター”とも言える「リコール運動」の失敗と、支持率の急激な低下に焦った台湾の賴・民進党政権は、御用マスコミを総動員した「反中情宣」は言うに及ばず、政権への批判勢力を「親中のスパイ」と決めつけ、最近では反対勢力やマスコミ、軍関係者などに対しも露骨な弾圧をはじめています。攻撃は、軍部を含むあらゆる分野に及んでいます。
先の「リコール運動」でも、その対象者は何の犯罪嫌疑さえなく、ただ「親中的」というまったく理不尽なものであり、そればかりか、野党・民衆党の党首・柯文哲に対する政治献金の虚偽記載“疑惑”・汚職“疑惑”による逮捕や、情報漏洩“嫌疑”による軍人の逮捕や、民進党の“売国政策”を批判する言論人に対する弾圧への強化されています。
台湾ではかつての「50年代白色テロル」になぞらえ、今日の状況を「緑色(*民進党のシンボルカラー)テロル」とさえ称されています。
台湾における「反日=反侵略、反植民地支配」の急先鋒であり、大衆から絶大な支持がある高金さんへの攻撃もその一環と言えます。
11日現在、まだ逮捕には至っていないようです。捜索の「名目」に関しての詳細はまだ報じられていませんが、内一つに、「医療機器管理法」違反という“罪名”が含まれているようです。これは、数年前の「コロナ騒動」に際し、当局の無策から特に原住民に「マスク」等が行き渡らず、その窮状に際し、高金さんが中国から大量のマスク等を持ち帰り、原住民に配ったことが、「医療物の輸入資格」がない“違法行為”だとする、まったく理不尽なものです。火事の現場に飛び込んで人を救ったのが「消防法違反」だと言うに等しいものです。
事案の発生時期や、“嫌疑”の蓋然性、さらには今回の捜索が主にスパイ案件を任務とする「法務部調査局国家安全維護工作站」の指揮によるものであることを考えても、この弾圧が意図的なものであることは明らかです。高市の「妄言」と今回の選挙での“大勝”を受けての賴政権の反応の一つと言えるでしょう。
当然、この不当「捜索」に対し、各界から抗議の声が上がっています。もし、「逮捕」となれば更に激しい抗議が起こることは目に見えています。
詳細な状況を把握次第、今後の展開も併せて、必要に応じまた皆さんのお知らせします。
取り急ぎ、第一報を受けてのお知らせまで・・・
(2026/2/11 墨面 記)