日本は中国に大敗を喫しアメリカに敗北した
今年も8月15日が巡って来た。メディアは挙って終戦記念日・戦争特集番組を報じる。そのほとんどは、1941年12月8日の真珠湾攻撃から1945年8月15日の終戦に至る4年間弱の太平洋戦争に関するものだ。しかし、実際の戦争は1931年9月18日の柳条湖事件(日本の関東軍による満鉄爆破謀略事件)から始まり14年間続いた。にもかかわらず、戦争は14年間のうち最後の4年間だけで、その前の10年間はまるで眼中にない。
ところが、戦争被害の大半は14年間続いた戦争の舞台となった中国で発生した。日本軍に殺害された者2,000万人、負傷者を含めると3,500万人の中国人が日本の侵略戦争の犠牲となった。しかも、侵略軍である日本軍も、戦死者51万人、戦傷者100万人超の損害を出した。中国戦線で実に150万人超の日本の正規軍が、八路軍(中国人民解放軍のルーツ)をはじめとする中国軍と抗日の戦いに起ちあがった中国人民に殲滅されたのだ。これは致命的被害で、東京、大阪の大空襲、広島、長崎の原爆投下以前に日本の敗北は決定的だった。
第2次世界大戦のアジアにおける主戦場は、14年間続いた戦争の最後の4年間の太平洋ではなく、その全期間が戦場となった中国にあった。しかも、日本は中国に完膚なきまでに大敗を喫し、そしてアメリカに敗北した。日本は第2次世界大戦において中国とアメリカの2つの国に敗れたのだ。
次の表(アジア各地における終戦時日本軍の兵数)をご覧頂きたい。この表は、旧厚生省援護局が復員(各戦線の日本兵帰国)業務の為調査した1945年8月15日時点のアジア各地の日本軍の兵数をまとめたものだ。

この表を見れば、第2次世界大戦で日本はその兵力の大半を中国(満洲、香港を含む)に投入していたことが一目瞭然だろう。まさに、第2次世界大戦のアジアにおける主戦場は中国であり、中国への大敗が日本の敗戦の主因となった。
第2次世界大戦で日本は中国に大敗を喫した事実を知らず、アメリカに負けたと思い込んでいる無知なネトウヨ政権は、アメリカに媚びへつらい中国を軽視、敵視している。このままでは、現在進行形でブレイクスルーの大発展中の中国を失い、日本の未来を失う。
8月15日にあたり、高市政権を怒りを込めて糾弾する。
伊関 要