孫文「大アジア主義」演説100周年記念シンポジウム
「西洋覇道の犬となるか、或は東洋王道の干城となるか」
11/28、神戸で“孫文「大アジア主義」演説100周年記念シンポジウム”が開催された。
(“孫文「大アジア主義」演説”:大正13年(1924年)11月28日,神戸高等女学校で神戸商業会議所外5団体の主催による講演会「大アジア主義」を行った。)
私と同じく新疆ツアー第2陣の参加メンバーの平山邦孝さんが、シンポジウムに参加された。平山さんよりシンポジウムの模様が生き生きと伝わるご報告を頂いた。また、薛剣総領事もXにシンポジウムの記事を掲載された。併せてご紹介いたします。(伊関)

今日は中国駐大阪領事館主催の孫文「大アジア主義」演説100周年記念シンポジウムに参加した。100年前、日本の神戸で孫文は「日本民族は既に一面、欧米の文化の覇道を取入れると共に、他面、アジアの王道文化の本質を有している。今後、日本が世界の文化に対して、西洋覇道の「犬」となるか、或は東洋王道の「干城」となるかが問われている。」と。脱亜入欧、西洋覇道の植民地主義に傾きつつある日本への不満と軌道修正への願いが込められた有名な演説だ。だが、100年後の今、正に再びこの孫文の言葉が日本に問われている。米国の走狗となり再びアジアで戦争を引き起こすのか、それともアジアが一致団結し人類運命共同体の道を歩むのかを。今回は多くの識者の方々の深い見識をお聞きでき、改めて日中友好の絆を確固としたものにしなければならないと思った。(平山さん)

基調講演:薛剣総領事
#今日は孫文先生の「大アジア主義」名演説100周年記念の日。当館は中国外文局アジア太平洋広報センターの協力を得て、孫文「大アジア主義」演説100周年記念シンポジウムを神戸で成功裏に開催した!各界の有識者の方々が百名以上参集。中日関係などの専門家の方々や孫文先生のご友人梅屋庄吉氏のご親族の方と共に、孫文先生の演説の歴史的背景、現代的意味及びアジアにおける人類運命共同体の構築という三つのテーマを巡って踏み込んだ討論を行い、中日を含む地域各国を網羅したアジア運命共同体を構築する未来像を展望し、大いに啓発とヒントを頂いた。登壇者の講演内容を順次掲載するので、どうぞお楽しみに!(11/28・薛剣総領事のXの記事より抜粋)


講師の皆さん
薛剑総領事を含めて10名の方が講演され、これは凄いと唸らされる内容も数々ありました。
インフィニティのチーフエコノミスト田代秀敏氏の数値データに基づく大アジア主義の時代到来、元祖東アジア共同体提唱者故森嶋道夫阪大教授の後継者である北東アジア動態研究所の木村知義氏は大いに刺激を受けました。(平山さん)