「本ニュース」の“ネタ”は、元はと言えば情勢判断のために集めた自分用の“メモ”程度のものに過ぎません。ある方から:「日本の方はあまり知らない情報だから、皆さん(特に「運動」に関わっておられる方々)と共有してはどうか」と勧められ、調子に乗って、皆さんの“お目汚し”となった次第です。
実に「意外」なことに結構好評につき、いつの間にか「№25」迄になってしまいましたが、反面、これは“予想通り”に「反発」も結構あります。その中身はほぼ以下です。
1、“客観性”と“公平さ”を欠いて、「中国」に偏り過ぎ(=中国礼賛?)。
2、中国などの「プロパガンダ」に染まっている。「陰謀論」に陥っている・・・等々です。
「1」についてはまったく反論の余地はありません。・・・と言うよりそれこそが目的です。無論「中国」にも“ネガティブ”な面もありますが、私が敢えて指摘するまでもなく、マスコミが連日、実態を誇張して報じていますし、たまの“ポジティブ”な情報でも、末尾に必ず悪意の“尾ひれ”が付いています。
こうした「99.999~%」の報道と違った「0.000~1」の情報があってもそう悪くはないと思いますがいかがでしょうか。
さて、問題は「2」です。特に、「香港“民主”運動」「新疆ウイグル問題」「台湾問題」・・・「ウクライナ戦争」等を指しているようです。
この数日、朝日新聞が大紙面で連続して「香港」「ウイグル」を引き合いにした中国ネガティブキャンペーンを張っています。数日前にその『天声人語』で、「香港騒動をCIAの陰謀だとする中国とロシアのプロパガンダ=「陰謀論」に影響された人々によって日本の“民主”が歪められている・・・ウンヌン」と書かれていました。おそらく「1%」にも満たない「中国、ロシア」の報道は「プロパガンダ」で、欧米(+日)から流れる99%の情報は“言論の自由”“報道の自由”に守られた「真実の報道」だと信じているか、又はそう信じさせようとしているかのようです。
あの「NHK」でさえ、「香港の騒乱」の原因の一つに、「植民地教育」があるとして、香港の教科書にイギリスの香港支配に関して、「アヘン戦争による植民地」には一切触れず、ただ「“通商の自由”を実現したイギリスの功績」と記されている香港で現に使われている教科書の実物をその証拠として示していました。
これが“まとも”な報道姿勢というもので、お決まりの「・・・とある証言者」の“談話”や主張を垂れ流すことで、事の“本質”に逼ることなく、“イメージ”を醸し出そうとする姿勢は到底“まともな”報道、報道人とは言えません。一言で言えば「“プロパガンダ”だ!というプロパガンダ」とでも言いましょうか・・・
因みに、私がこの「ニュース」を書くにあたって、根拠となる基礎資料はほとんどが「欧米系マスコミ」の報道に依拠しています。本来は中国などの資料を参考にすれば“手っ取り早い”のですが、日本の“意識状況”を“考慮”して敢えてそうしています。
さて、過去の「原爆投下」や「無差別空襲」等を挙げるまでもなく、日々起こる「米兵によるレイプ事件」、「飲酒運転による交通死亡事件」、「毒物=フッ化化合物の垂れ流しと農地汚染」「米軍事故」・・・、そのほとんどが日本で罰せられることもなく、そして今も、日本の至る所=都心のど真ん中でさえ堂々と米軍基地が居座り、加えてトランプによる理不尽な「関税攻撃」等々・・・にも関わらず日本の対米好感度は今だ80%以上で、「ニュース№23」でも触れた通り、「大阪万博」では1万人以上の学生がヘラヘラと『星条旗を永遠なれ』をマーチングしたことにマスコミの一社でさえ疑問の声を挙げていません。
方や、かつての日本による侵略や植民地支配はさて置いても、これまで爆弾の一つも日本に投下したこともなく、兵士が一人として日本に来て、日本人を殺傷したこともない中国はどうでしょう?!今だ「嫌中反中」世論90%が続いているようです。
「プロパガンダ」やその影響をいうならば、この“桁違いに”より深刻な状況に何故目を向けないのでしょう。実に不思議です。
2025/7/7 墨面