8/24,兵庫県中央労働センターにて、【神戸 福建呉服行商人事件80年目の集い
1994-2024 戦時下、特高警察による華僑弾圧事件】が開催された。
神戸福建呉服行商人事件とは、日本敗戦前の1944年6月から秋にかけて、神戸在住の福建省の呉服行商人13名が日本の特高(特別高等警察)により、敵性外国人として「スパイ容疑」で次々と逮捕され、激しい拷問を受けて、獄中或いは釈放直後に6名が亡くなった事件。生還された方々も心と体に深い傷を負いながら、戦後を過ごされ、今や全ての方が鬼籍に入られた。戦後、米軍により横浜BC級法廷で一部審理されたが途中で打ち切りとなったままである。
集いは、福建呉服行商人事件を考える会、日中民間交流促進会、神戸・南京を結ぶ会(神戸・南京心連心会)の共催のもと開催された。
集いと、続いて参加した、毎年夏に神戸の関帝廟で盛大に実施される、福建の伝統的な形式に基づく普度勝会(ポール、盂蘭盆大法会、日本のお盆法要に相当)を通じ、神戸福建呉服行商人事件を忘れず、二度と同じような悲劇を許さないために、日本人と在日中国人・華僑は協力して日中友好に取り組む決意を新たにした。
集いでは、最初に、NHK「夫たちが連れていかれたー神戸華僑たちと日中戦争」ドキュメンタリー映画(1993/8/4放映)を鑑賞した後、警察の拷問で亡くなった6名の方々に黙祷を捧げた。

黙祷を捧げる参加者
続いて、京都外国語大学准教授の四方俊祐先生が、神戸福建呉服行商人事件について記録されたGHQ文書について講演をされた。このGHQ文書は四方俊祐先生が翻訳されたものだ。

四方俊祐先生
さらに、神戸福建呉服行商人事件で亡くなった受難者のご遺族のお話しがあった。